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【開催報告】2022.10.17 まちとつながる旅in飯坂温泉

10月17日(月)に飯坂温泉街でまちとつながる旅を開催しました!
今回初めての男性参加も可能にし、定員8名に対し男性1名を含む10人の転入・移住・Uターン者の方々が集まってくれました。
パルセいいざかに集合し、主催者挨拶や簡単な自己紹介などを済ませいざ紅葉の飯坂温泉街へ出発です!

最初に訪れたのは飯坂温泉の温泉を汲み上げている「大門動力室」。
飯坂支所にいる福島市役所観光交流推進室温泉地振興係の菊地大輔さんに説明してもらいました。
飯坂には他にも温泉を汲み上げているところがあり、ここはそのうちの一つ。昭和33年から稼働している動力室で、「エアリフト」という方法で温泉を汲み上げ、各地へ温泉を送っています。現在の源泉温度は約70℃!ここから一番近い共同浴場「大門の湯」はほぼこの源泉温度のままだそうですよ!普段一般公開などは行っていない動力室内を、今回特別に見せていただきました。

▲次はどんなところだろうと参加者同士それぞれでおしゃべりしながら歩いているこの後ろ姿個人的に好きです。

続いて来年創業100年を迎える和菓子店「一味庵」へ。
東京での修行を終えUターンした4代目氏家一浩さんにお店の紹介をしてもらいました。

▲氏家さんが考案した「とけてもとけない葛アイス」は飯坂のまち歩きのお供に最適。

「地元素材を使った商品を作り続けながら飯坂を盛り上げていきたい!」と熱い想いを参加者に語ってくれました。
自家製あんこの「けしまんぢう」が有名どころ。それ以外にも、氏家さんが修行先で学んできたわらび餅などおすすめはたくさんあります!

次は味噌や醤油の醸造をしている「丸滝」を訪れました。

▲なんとこの建物、このままの状態で元あった場所から移動させた建物なんだそうです。

堀切家より隠居した女性が明治22年に創業した味噌・醤油醸造店。
飯坂温泉源泉に浸けたラジウム玉子の製造販売も行っています。源泉は周辺の店舗さんと共有、使用できる時間帯がそれぞれ決まっている、ということに参加者の皆さんは驚かれていました。
代表の堀切知之さん自身もUターン者で、震災以降は健康を気遣う人たちからの要望により「手づくり味噌講座」(要予約)を開催しています。
飯坂の歴史から、現在の後継者問題など様々なことをお話しいただきました。

▲旧堀切邸で行われている書道教室の先生が書かれた書が目を引く店内。
▲当日は天気に恵まれ、アウターいらず。絶好のまち歩き日和でした。

4つ目の訪問地は飯坂温泉の醍醐味とも言える共同浴場の「鯖湖湯(さばこゆ)」です。
鯖湖湯は飯坂温泉発祥の地。平成4年に老朽化により解体されるまでは日本最古の木造建築共同浴場でした。

昔は各家庭にはお風呂を設置しなかったため、この界隈は今もなお共同浴場が残っています。鯖湖湯は脱衣場と浴場の間に仕切りがない珍しい作りです。

▲実際にお湯に触れ、熱さを体感!

この日は定休日で朝からお湯がかき混ぜられていなかったため、さらに熱さを感じ「これに肩まで浸かれる気がしない!」と驚いていました。
「水を入れたり、かき混ぜたりして適温に調整して入ってもらって大丈夫ですよ」と案内してもらえて安心した参加者一同でした。

▲鯖湖湯の前で集合写真

5つ目の訪問地は鯖湖湯のすぐそばにある白壁でレトロな建物の「なかむらや旅館」です。
江戸末期建築の「江戸館」、明治時代中期建築の「明治館」の2棟ともに国登録有形文化財に指定されています。

飯坂温泉の名所鯖湖湯のすぐそばにあるため「この旅館気になっていた!中を見学できるのを楽しみにしていました!」という声も。
館内には「なまこ壁」や花が描かれたガラス窓のトイレなど見どころがたくさん!

「大福帳」という昔の御用聞き帳やさりげなく飾ってある調度品など、7代目阿部寛さんらの手により大事に歴史が引き継がれていることが随所から伝わってきます。
火を入れた囲炉裏に温かく迎えられて、参加者も喜んでいました。普段一般公開など見学はできませんが、今回特別に案内していただきました。
家族で一緒に利用できる日帰り温泉(要予約)もありますよ、と教えていただき、参加者からも利用したい!という声が上がっていました。

▲昔使用されていた提灯も見せていただきました。

なかむらや旅館を見学後「旧採進堂酒店」も参加者に紹介しました。
もともと酒屋として建てられたこの建物も国登録有形文化財。今では珍しい木製の3D看板がレトロで参加者の目を引きます。今は空き店舗だから何かに活用してほしいという声も出ていました。

次に訪れたのは飯坂の観光名所の一つである「旧堀切邸」。
江戸時代から続いていた豪農・豪商の旧家です。
堀切家の先祖は福井県(当時:若狭国)からの移住者で、代々地域や国家に尽力してきたそう。
美しい庭園を眺めながら足湯・手湯が楽しめるため観光客に人気のスポットで、最近ではマルシェなどのイベントが定期的に開催され、地域の人にもより親しまれています。

▲ちょうど十間蔵で番傘のライトアップが行われていたので幻想的な集合写真が撮れました!

最後に訪れたのは雑貨屋「うたかた荘」。

店舗は飯坂信託株式会社(後の福島信用金庫飯坂支店)として大正2年に建てられ、昭和時代には芸妓置屋「春の屋」としても利用されていました。

2010年に東京からUターンしたオーナーの藤原隆宏さんの手によって、梁や天井、柱などは全て当時のままレトロでおしゃれな雑貨屋/レンタルフォトスタジオとして受け継がれています。

▲フランスのマルセイユ石鹼が豊富に取り扱われています。
▲2階のレンタルフォトスタジオを藤原さんが今回のツアーに合わせ大正ロマンな撮影スポットにしてくれていました!

たっぷり2時間半歩いて出発地点であるパルセいいざかに戻ってきたときは、気持ちのいい疲労感がありました。

最後に皆さんからいただいた感想を紹介します。
・スタッフの皆さんや、訪問地の皆さんには、あたたかく接していただき感謝です。飯坂温泉への好感度が上がり、より身近に感じるようになりました。
・飯坂温泉は時々温泉を利用していましたが、今回の街歩きでは、今までとは違う視点から飯坂の街を見て聞いて楽しめて、とても嬉しかったです。
・飯坂や福島県の魅力をもっと知って、周りに自慢したいという気持ちが湧いてきました。
貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。
・近所なのに知らなかった!の発見がたくさんありました。飯坂の良いところをもっと知って一緒に盛り上げられる活動に参加したいです。
・訪問地の皆さんにもUターンで飯坂にいる方が多いのが印象的でした。昔からのものが大事にされていることや、そこにさらに新しいもの(一味庵さんの洋菓子や、旧堀切邸での催し物の開催など)を取り入れていくような試みがあるのも良いなと思いました。

2時間半では紹介しきれない魅力が飯坂温泉にはまだまだあります!
このまちとつながる旅をキッカケにまた何度も足を運び、いろんな福島を発見してもらえたら嬉しいです。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
そして訪問を快く迎え入れてくださり参加者とたくさんお話をしてくださった訪問先関係者の皆様、またこの「まちとつながる旅in飯坂温泉」を開催するにあたりご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

【今回の訪問先】
一味庵
https://www.iizaka-ichimian.com/
丸滝
https://marutakimiso.jp/
鯖湖湯
https://www.iizaka-onsen.jp/sabakoyu
なかむらや旅館
https://iizaka-nakamuraya.com/
旧堀切邸
https://kyu-horikiritei.fckk.jp/
うたかた荘
https://www.utakataso.com/

※まちとつながる旅in飯坂温泉は福島県県北振興局「令和4年度 ふくしま県北定住支援カフェ事業」の委託を受けて実施しました。

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