【開催報告】2023.11.2(木) まちとつながる旅in二本松

去年大好評だった、まちとつながる旅in二本松。今年は二本松の竹田・根崎エリアで開催しました！
今回も二本松在住のUターン者で「をしり」という屋号で福島のかわいいを発信しているイラストレーターの春日麻里さんにコーディネーターをお願いしました。
福島市、伊達市、二本松市から集まった参加者9名と一緒にお店に訪問してきましたよ～！

まずは真っ赤な外観が印象的な国田屋醸造さんへ。紅柄格子にはうるしが塗ってあり、天気によって色が変わって見えるそう。当日は晴れていたので真っ赤に見えました！
お店には味噌や醤油、麹など昔ながらの方法で手作りされた商品が並んでいました。濃縮タイプの甘酒をまずはそのまま試飲。牛乳割でも頂き、とても美味しかったです！
店主の大松さんは地域のことにも詳しく、通りの歴史や昔の地形についても教えてもらいました。また「マルシェ」という言葉が一般的になる前から竹根エリアの9店舗で始めた「お堀端市」というマルシェのお話も伺いました。

次に訪問したのは約130年続く、橋本仏具彫刻店さん。皆さんは仏具屋さんに入ったことありますか？お店に入ると、大きな彫刻や仏具がたくさん置いてありました！
今回は奥にある工房も見学させてもらいました。工房は製作だけでなく、仏像の掃除やお面・獅子の修復をしているところでした。お兄さんが彫刻、弟さんが漆の職人さんで、彫刻と漆のどちらもできるお店は県内で唯一なのだとか。今回お話を伺ったのは金沢で漆修行をした橋本篤さん。革に漆で染色をして金箔を付けたディフューザーや、イヤーカフ、バングルなど、モダンな商品も展開していて、お店では金箔付きのお煎餅とかりんとうをご馳走になりました。

次に訪問したのはお手当処六角さん。2022年にオープンした、オーガニックアロマやハーブを取り入れたサロンです。埼玉で保育士として働いていた店主の安齋さん。体調を崩してしまった時に、福島の懐かしい香りやおばあちゃんと過ごした幼少期の豊かさを思い出し、福島にUターンしたそう。
現在は昔ながらだけれど新しさもあるサロンを目指し、二本松の方々を癒しています。サロンでは安齋さんがチョイスし、漢方薬局で調合したお茶も購入可能です。二本松のりんごが入ったお茶をご馳走になり、心も体も癒されました。

次は辰巳屋製餡所さん。今年で創業100年の生あん製造元です。
砂糖を加える前の生あんを二本松のお菓子屋さん約20軒に卸しています。
卸が中心ですが、実は小売りも可能。お盆やお彼岸などには個人のお客さんがよく来るそうで、１ｋｇのあんに大体600ｇの砂糖を加えるといいと教えて頂きました。
店主の高橋さんは竹根通りの整備計画の中心となり尽力された方。手作りの模型を見せてもらいながら、景観づくり10ヶ条を作ったお話や電線も地中化したお話などこの地域のまちづくりの歴史を伺うことができました。

最後はWATANI　雑貨と喫茶とさんを訪問。本当は一人で静かに珈琲を飲める喫茶店を目指しているけれど、ついついお客さんに話しかけてしまうというお茶目な店主の佐々木さん。
お客さん同士もすぐに仲良くなって、店内はいつも賑やかなんだそう。元々は理容店だった店舗を大工のお兄さんと佐々木さんのセンスで喫茶店にリノベーションしていて、とても落ち着いたやわらかい雰囲気のお店です。
様々なお店とコラボもしていて、冬には「をしり」さんイラストのクッキー缶を販売予定です。キャロットケーキも絶品ですので、ぜひお立ち寄りください！

盛りだくさんであっという間の2時間半でした。
二本松の歴史を知り、街の方の温かさや地元愛をたっぷり感じた一日になりました。
最後に参加者の感想を紹介します。

「普段はなかなか見られない作業場を見せていただいたり、お店の方々の地元やお店に対する思いを聞けたり、また二本松に来た時にはここで買い物したいなと思いました。」
「二本松の新たな発見が出来ました。もっといろんな地域の人にも知って欲しいと思いました。」
「以前から知っていたお店でも、扱っている商品のことだけでなく街や通りの歴史、またお店の歴史を聞かせていただいて、とても勉強になりました。二本松という場所の深みを改めて感じました。」

ご参加くださり、ありがとうございました。今回のまち歩きをキッカケに二本松に親近感を持ち、訪問したお店にまた立ち寄っていただけると嬉しいです。
お忙しい中、今回のツアーを受け入れてくださった竹根エリアのお店のみなさん、ご協力ありがとうございました！