12月11日に何かはじめたい人のためのtenten caféを素箱 福島コンセプトハウスで開催しました。今回はいつものtenten cafeとは違い、せっかく福島にいるから何か初めてみたい、でも何から始めたらいいのか…そんな方のために福島で活動している2名のゲストをお迎えして、転入してゼロからどのように起業や活動を始めたのかを聞く「何かはじめたい人のためのtenten café」です！

今回は男性も含めた合計10名の転入者の皆さんが集まってくれました。まずは恒例の自己紹介からスタート。すでに事業を始めている方、これから起業を考えている方、まだ何をするかは決まっていないけれど、将来的に何かやってみたい方と様々ですが、普段のtenten cafeとは違う熱量でなんだかアツい会になる予感！

一人目のゲストは佐久間香里さん。埼玉県出身で、福島テレビのアナウンサーとして2年半福島で働いていた佐久間さん。当時はどちらかと言えば派手なアナウンサーで、すぐにフリーアナウンサーとなり拠点を東京に移したそう。
そんな佐久間さんは大学生の時に父親が脳溢血になり介護を経験。それまであまり家族仲は良くなかったのに、父親の介護をきっかけに家族が一致団結。障がいを持つことはマイナスだけじゃない！と身をもって感じたそうです。そこから周りには内緒でずっとヘルパーのアルバイトなどをして介護に関わり続け、2016年には大学院で福祉政策を学び本格的に福祉の仕事に従事。昨年NPO法人かおり福祉会を立ち上げ、伊達市に女性向け就労継続支援事業所「工房もものたね」を開設されました。佐久間さん自身が未就学児2人の子育てをしながら施設長・サービス管理責任者として現場で勤務している話に、皆さん真剣に耳を傾けていました。

二人目のゲストは照井寿美子さん。茨城県つくばみらい市出身で、東京、愛知、神奈川、海外を経て福島市に転入し4年目です。テニスや禅会、福島市マリッジサポーター、空き家再生、農業ボランティアやこども食堂ボランティアも行うパワフルな照井さん。
福島に来てから着るものがなくてお母さまの着物を着始めたことが大きな転機となったそう。和服で福島のまち歩きをする「和寿楽会」を始めてちょうど1年。3～4時間の体験と茶和会を通して着物仲間もたくさん集まり、今ではイベントにも呼ばれるように。着物を着ていると話しかけて貰えることが多いそうで、街を歩く人がどんどん和服になって欲しい！と話す照井さん。体験欲がもりもりで、実際に見たいしやりたい！住まう場所で何かできることを全力でやりたい、皆の喜ぶ顔が見たい！というお話に皆さんわくわくしながら聞き入っていました。

お二人のお話を聞いたあとは質問タイム。子育て中に起業して大変だったことは？企業のリスクが心配で…怖い気持ちをどうやって克服できるか。すでにお店を始めているけれど元々自分がやりたかった事業ではない、どうやってモチベーションをあげられるか、などなどたくさんの質問がでていました。
「黒字化していないから、毎日滝行している感じ。」という佐久間さんが、起業に対する不安は慣れるしかない、今でも毎日怖いけれど、夫や子どもの存在が助けになっていて同じ仲間と話すことが大事と教えてくれました。照井さんも1日の1％は15分。たった15分でいいから毎日何かやってみる、とりあえず手を付けてみる、やってみたを積み上げる。そうすれば不安や恐れていたことってこんなこと？！と感じることもある。ブレーキを外すことが大事！その言葉に皆さんすごく頷いて共感していました。

最後に参加者の皆さんからの感想を紹介します！

「お話して頂いた2人が自信をもってキラキラしていて、本当に勇気を頂いた。覚悟をもってやっている人は素敵。」
「福島のパワー、縁、人の魅力を改めて感じた。自分に何ができるのか、どんな恩返しができるのか考えたいと思う。」
「具体的に何がやりたいのか決まっているわけではないが、自分で覚悟をもって活動している方の話が聞けて、自分も何かやりたい欲がふつふつと湧いてきた。」

キラキラしたお二人の話を聞いて、私もがんばろう！何かやりたい！など皆さんの背中を押せたとても濃い会になりましたね。今回のtenten caféが福島で一歩踏み出すきっかけとなっていたら嬉しいです。こんなことをしてみたいんだけど、どうしたらいい？など何かご相談があればtentenにご連絡くださいね！