「福島の夏」と言えば桃！福島に来たからには桃畑でどのように桃が実るのか、もぎたての桃はどんな味なのか、桃畑の開放感など直接体験してほしくて昨年度から企画した桃狩りツアー。
今年も伊達市にあるBerry’s garden Farmで開催し、福島への移住を検討しているご家族を含め総勢8組28人で桃畑を満喫してきました。

景井さんは普段農業と関わりがない人にも桃を楽しんでもらいたい、桃が実っているかわいらしさや四季で景色が変わる畑などこの世界観を共有したい！という思いでコミュニティ型の果樹農園を運営されています。
傷がついた桃や完熟した桃は発送に耐えられないため市場には流通しないけれど、どれも丁寧に育てられたもの。そしてとても美味しいのに、このような桃が廃棄されていることはほとんど知られていません。参加者の方々もスーパーや直売所などで見かける桃はたくさんあるから、出荷できていない桃の存在を知り驚かれていました。
景井さんはどうすれば破棄が減らせるのかと考えジャムやジュースなど加工品を作ったり、こうして体験で畑に来てもらって完熟桃の美味しさを体感してもらったり、かき氷やスムージーとして楽しんでもらっているそうです。

さて、いよいよ桃狩りです！
「木の上の方から熟していくよ！」「白いつぶつぶがあると甘くておいしい桃のサイン」「両手で優しく扱ってね」など美味しい桃の選び方や収穫の方法を景井さんから教えていただきました。今回収穫した桃は福島の桃の代表品種と言ってもいい「あかつき」。今年も昨年に引き続き早く花が咲いたことで、例年より収穫のタイミングが早くなっていました。

序盤は雨が降っていたため、かっぱを着て桃の収穫をしてみたり完熟桃を贅沢に使用した桃ジャムをかけたかき氷を食べながら雨が上がるのを待ったり、それぞれの桃畑時間を過ごしました。
すると…

晴れました！！
雨が上がるだけでなく、青空も見えてきて最高のロケーションに！

桃畑ではしゃぎながらも絶対に桃を手放さなかったり、井戸水を一生懸命出して桃を洗ってみたり、そんな子どもたちの様子を見守りつつ大人同士の会話も弾んでいました。
採れたての桃を皮付きのままかぶりつくという経験は初めて！という参加者さんばかりでしたが、皆さん「ジューシーで甘い！！美味しい！」と喜ばれていました。

雨上がりの桃畑を吹き抜ける風がとても気持ち良く、桃畑という自然の中で気持ちも開放的になったのではないでしょうか。スタッフが声をかけてそっとアシストするだけで出身地が近い参加者同士が地元トークで盛り上がったり、道の駅などこの夏のお出かけスポットについて教え合ったり。あちこちでコミュニケーションをとっている様子が見られ、私たちスタッフも一緒になってとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
移住を検討されているご家族の方が、福島での子育てについて実際に移住して子育をしている方々と話して『子育てするなら、福島おすすめですよー』とアドバイスももらったそうです！

最後にいただいたご感想を紹介します。
「桃狩りだけでなく、桃農家さんの話を聴けて、外からしかみたことのない桃畑に入ることができて、貴重な体験をさせてもらうことができました」
「採れたての桃はとてもジューシーでみずみずしく、すごく甘く、桃狩りでしか味わえない美味しさを知ることができました」
「福島に来て4年経ったけど、初めて桃狩りができた！子どもも桃を持って走り回っていて楽しんでいてよかった」
「福島のどこに住もうかなと考えている中で、先に移住されている方にいろんなお話を聞くことができてよかった」

普段フルーツを食べないお子さんが「美味しい！」と桃を食べた！という声を2組からいただき、景井さんもとても喜ばれていました。
桃畑で遊び、木に実っている桃を直に見て、自分で収穫して、井戸水で洗ったら食べたくなりますよね！桃好きっ子になってくれたら嬉しいです。

雨の心配もある中桃畑まで集まってくれた皆様、ご参加くださり誠にありがとうございました！！
ツアーを受け入れてくれた景井さんをはじめBerry‘s gardenの皆様、今年も全力で楽しませていただきありがとうございました！

主催：福島県県北地方振興局
企画・運営：一般社団法人tenten

*この事業は「ふくしま県北定住支援（地域との関係づくり）事業」の委託を受けて実施しました。