「久しぶりに働きたいけれどブランクが不安」「子育てと両立できる働き方に挑戦したい」——そんな思いを持つ女性たちを応援するために福島市主催、tenten企画・運営で開催しました。今年はSNSマーケティングをテーマにバージョンアップ。ツール操作だけでなく “必要な人に情報を届ける考え方” まで学べるより実践的な内容にしました。

講師は昨年に続き（株）AsianBridge （本社東京）富山LABからの松田悠さん・松島知佳さんに加え、今年は福島県北エリアを中心にInstagram運用だけでなく広告運用までサポートをしているファンギミックス株式会社の舟山萌さんにも講師を依頼しました。
昨年より難易度の上がった内容にも関わらず、リアル受講は定員を超え抽選で20名が参加、アーカイブ視聴も70名を超えました。

Lesson1： 9/11(木)「多様な働き方入門 〜わたしの強み、これからの働き方を考える〜」

初回は松田悠さんより「働く」ということをテーマに、自分の価値観や“どう働きたいか”を見つめ直す時間となりました。
女性の働きづらさという現実に触れつつも「まずは自分の意志がいちばん大事」と、参加を決めた一歩を肯定してくれる温かなメッセージが印象的でした。

また、フリーランスの働き方や保険制度の基礎、ポートフォリオ作成の重要性など、これからのキャリアを考える上で役立つ具体的なヒントも紹介されました。

Lesson2：9/25(木)SNS「マーケティング入門 ～伝えたいことが伝わるＳＮＳを学ぶ〜」

2回目は、松島知佳さんによるオンライン講義。
「誰に」「何を」届けたいのかを軸に、SNS運用の基本と考え方を学びました。

Instagram・LINEなど媒体ごとの特徴や、投稿と“運用”の違い、ファーストビューの重要性など、実践的なポイントが分かりやすく解説されました。
とくに「情報は3つまでに絞ると伝わりやすい」というアドバイスは、参加者にとって大きな気づきに。

実際の投稿事例を分析しながら、マーケティングの視点を身につける濃い2時間となりました。
参加者からも「SNSにこんな戦略があったなんて」「ターゲット設定の大切さを実感した」といった声が寄せられました。

Lesson3：10/9(木)「Canva×SNSマーケティング実践 〜伝わるInstagram投稿の企画・制作を学ぶ〜」

今回は昨年のCanva講座を踏まえたより実践的な内容でした。
投稿画像をトレースしながら「1枚の投稿がどんな要素で構成されているか」を細かく分解し、デザインの考え方を学びました。

さらに、変わり続けるアルゴリズムの傾向や、効果的なハッシュタグの数・選び方についても解説。
SNSマーケティングを意識した“伝わる投稿”の企画から、画像づくり・文章作成まで、一連のスキルを身につけるレッスンとなりました。

Lesson4：10/23(木) 「SNS運用力強化 〜Instagramを効果的に活かすテクニックを学ぶ〜」

最終回となる「SNS運用力強化講座」は、松島さんがオンラインで講義してくださいました。
Lesson1〜3で関連して取り組んだ課題のInstagram投稿画像をもとに、参加者一人ひとりがどういった投稿画像を作成したか発表し、松島さんから丁寧なフィードバックと実践的なアドバイスをいただきました。

他の参加者の作品を見ることで「こんな構図の見せ方があるんだ」「この言葉の選び方、わかりやすい！」など、気づきや学びが広がる時間になりました。
自身の投稿を客観的に見直すきっかけにもなり、SNS運用への理解がより深まる回となりました。

アドバンスプログラム：11/13(木) 「伝わるSNS動画 応用編 〜離脱されない動画×実践的運用スキルを学ぶ〜」(希望者のみ受講)

Lesson1〜4を修了した方の中から希望者向けのステップアップ講座として、ファンギミックス株式会社の舟山萌さんを講師に迎えて実施しました。20名中14名が受講しました。

この回では、視聴者が途中で離脱しないための“動画冒頭のつくり方”を中心に学び、ただリール動画を作れるだけではなく「最後まで見続けてもらえる動画」を作るためのスキル習得を目指しました。
舟山さんには事前ワークで受講者が作成したリール動画ひとつひとつに丁寧なフィードバックをしていただきました。「この言い回しに変えるとより伝わる」「写真の順番をこうすると流れが良くなる」など、すぐに実践できる具体的なアドバイスばかり。リール動画を見ている人は動画をどう捉えているかという視点からのアドバイスなどもあり、とても学びの多い時間となりました。さらに受講者の作りたいもの、イメージしているものに合わせて参考になるInstagramアカウントも多数紹介いただき、実際のリール動画づくりに活かせるヒントをたくさん得られた講座でした。

今年は昨年のセミナー受講生だった2名にもアシスタントとして、受講生のサポートに毎回入っていただきました。仕事として投稿の作成やリール動画の作成をしている彼女たちが、受講生にとっても身近な先輩・ロールモデルとなってくれました。

計５回の講座を通して、講師の丁寧なフィードバックや具体的なアドバイスを取り入れるたびに、参加者のみなさんの構成力も分析力もぐっと向上し「伝わる投稿」に変わっていく過程を間近で見ることができ、私たちスタッフもとても嬉しかったです。

最後に、皆さんからいただいた感想を一部ご紹介します。
「自分にはできないと思っていたけれど、自信になった。挑戦してみようと思えた！」
「宿題や丁寧なフィードバックのおかげで、分析力が育った。有料級のセミナーだと思います！」
「Instagramの運用代行に挑戦したくて参加したが、このセミナーで自信がつき、今月から活動をスタートします！」

参加者の皆さん、講師のみなさん、ありがとうございました。今回のセミナーが、参加者のみなさんの働き方の選択肢を広げ、挑戦への背中をそっと押す機会になっていれば幸いです。
今後の皆さんの活躍を楽しみにしつつ、tentenも活躍の場を提供できるよう頑張ります。

＊この事業は「令和7年度 福島市女性活躍推進セミナー事業」により実施しました。