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【開催報告】2025.12.6(土) WELCOMEワークショップ2025 vol.3「福島の素材で味噌仕込みをしよう!」
結婚や転勤、Uターンなどの理由で福島に転入した女性たちがいち早く地域に馴染み、福島ぐらしを楽しんでもらうためのWELCOMEワークショップ。
今年度第3弾は12月6日(土)に、本宮市にあるえぽかで「福島の素材で味噌仕込みをしよう!」を開催しました。
講師は本宮市の老舗「名郷糀屋」17代目当主である國分顕一郎さん。國分さんは福島の素材を使った発酵食品づくりに取り組んでおり、味噌や甘酒などの魅力を伝えるだけでなく、福島のお米や大豆など素材そのもののおいしさについても伝えてくださいました。

まずは自己紹介からスタート。今回は福島市、二本松市、本宮市から6組が参加し、お子さま5名を含むにぎやかなワークショップとなりました。参加者の多くが味噌づくりは初めてでしたが、國分さんの説明を聞きながら、終始和やかに作業が進みました。
講師の國分さんからは、これまでの歩みや家業への思いについてお話しいただきました。幼い頃、おばあさんにおんぶされながら仕事を見ていた記憶や、会社員9年目で仕事を辞めて家業を継ぐ決意をした経緯など、原点となるエピソードが紹介されました。
1688年(元禄元年)創業の歴史を持つ名郷糀屋を「残していかなければならない」と感じたことや、家業を継いだ当初は本宮市内を歩いて訪問販売するなど、試行錯誤を重ねてきた経験についても語られました。現在では全国の百貨店で商品を販売するようになり、他県を訪れる機会が増えたことで、改めてふくしまのお米や大豆のおいしさを実感されたそうです。
いよいよ味噌づくりがスタート。今回使用した大豆は、鮫川村産の「ふくいぶき」です。甘みがあり香りも良く、國分さんからは「最も品質の高い大豆のひとつ」と紹介されました。農家の方々が毎年研修を重ね、より良いものをつくろうと努力している背景があるからこそ、地元・福島県産の大豆を使いたいという思いも語られました。


作業は、すでに茹でてある大豆をつぶし福島県のブランド米「福、笑い」の麹と塩を加えて混ぜるシンプルな工程。子どもたちも一緒に参加し、楽しみながら味噌づくりを体験しました。「だんだん色が変わっていくよ」と教わると、写真を撮って自由研究にしたいという声もあり、子どもたちも味噌づくりを楽しんでいました。あとは各家庭で熟成させ、8月15日以降に食べられるそうです!


最後に参加者の声をご紹介します。
「思っていたより簡単に味噌が作れることがわかりました。」
「味噌作り以外にも名郷糀屋の歴史や国分さんの小さいころのお話も面白かったです。」
「子どもと一緒でも楽しく作ることが出来ました!完成まで時間がかかるけど自分で作った味噌を食べるのが楽しみです。」

せっかく縁があって福島に暮らすことになったからこそ、地域の人や食に触れながら、福島の豊かな暮らしを楽しんでいただけたらと思います。味噌づくりを通して感じた、福島の素材のおいしさを、ぜひご家庭でも味わってください!
次回のWELCOMEワークショップは、2月に川俣町でフォトウォークを開催予定です。ひな人形が飾られる季節ならではの町の風景を楽しみながら、また新たな福島の魅力に出会う機会になればと思います。詳細は公式LINEなどでお知らせしますので、ぜひご登録ください。


主催:福島県県北地方振興局
企画・運営:一般社団法人tenten
*このイベントは「ふくしま県北定住支援(地域との関係づくり)事業」の委託を受けて実施しました。