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【開催報告】 2024.12.14(土)WELCOMEワークショップvol.3 「福島市産ゆずを使ってゆず茶を作ろう!」
結婚や転勤などの理由で福島に転入した女性たちがいち早く地域に馴染み、福島ぐらしを楽しんでもらうためのWELCOMEワークショップ。
12月14日(土)に第3弾「福島市産ゆずを使ってゆず茶を作ろう!」を福島市森合にある如春荘で開催しました。
今回は福島市から6名の転入女性が参加してくれました。「如春荘が気になっていたけど、今日初めて来られてうれしい!」という声や「こんなに大きくてきれいなゆずを見たのは初めて!」と驚く参加者さんもいました。
講師は2014年に福島にUターンした佐藤宏美さん。福島の食材の魅力をもっと多くの人に伝えたいという想いから、青空市場の「GoodDayMarket」を立ち上げ「つくる人」と「買う人」が直接つながる場を作っています。その他にも直売所「お百しょう屋」の運営や、ワークショップの会場となった如春荘の管理・活用にも取り組んでいます。無農薬・無肥料の米作りにも挑戦している佐藤さんから震災後の農家さんの苦労や、福島の魅力を佐藤さんが作ったゆず茶を飲みながら、教えて貰いました!
以前は京都の料亭で働いていた佐藤さん。京都で何万円もする料理より、福島で食べていたものの方がおいしいと感じていたそう。震災後、福島の食べ物が世界的に否定されたように感じた悔しさや、Uターンして目の当たりにした耕作放棄地を見て、将来子どもたちが福島でまともなものを食べられなくなるのではという危機感から今の活動につながる行動を開始されたそうです。
いよいよゆず茶作りスタートです。まずはゆずを切って、種を取り除きます。その種を使って化粧水を作れることも教えてもらい、ゆず茶を作る際にゴミとなるのはへたと綿のみだということに皆でびっくりしました。ゆずを絞って、皮を切り、そこへゆずと同じ分量のきび砂糖を入れて混ぜ合わせればあっという間に完成!
この日使ったゆずはGoodDayMarketにも出店している農家さんが育てたもの。福島市のゆずは原発事故の影響で出荷が制限され、一昨年にようやく出荷できるようになりました。11年間出荷できないゆずの木を手入れし続けた農家さんの想いが込められたゆずを使ってゆず茶を作ることで、福島への理解と大切に思う気持ちが深まりました。これからもっと農業に力を入れたい!という佐藤さんのワクワクするお話を聞いて、とても楽しいワークショップとなりました。
「福島の食材について学びながら、楽しく取り組めました。作業をしながらだとより会話が盛り上がるなと感じました。」
「ゆず茶作りは思ったよりも簡単だった。食べるのが楽しみです。」
「佐藤さんのお話が面白かった!」
と、嬉しい感想をたくさん頂きました。
WELCOMEワークショップにご参加くださりありがとうございました!佐藤さんの取り組みを通じて、福島の置かれている状況や福島のいいものを守ろうとしている方々の活動を知って頂けたのではないでしょうか。これからぐっと寒くなる季節。作ったゆず茶を飲んでほっこりしてくださいね。このワークショップが福島を楽しむキッカケとなれば嬉しいです。
主催:福島県県北地方振興局
企画・運営:一般社団法人tenten
*この事業は「ふくしま県北定住支援(地域との関係づくり)事業」の委託を受けて実施しました。