インタビュー

tentenインタビューvol.7 但野智子さん~好きを仕事に!福島移住を機にキャリア変換した女性の毎日ハッピーライフをご紹介!~

一昨年の4月に子育てサークルで出会った但野さん。その後もtenten主催の転入女性の会等で何度かお会いする機会があったのですが、会う度に肩書が更新されていて「この方はいったい何者!?(笑)」と、以前から気になって仕方がない存在でした。
というわけで、満を持してインタビューを敢行!聞けば現在は英語の先生として働くかたわら、福島市の観光ガイドとしても活躍されているとのこと。それ以外にもスイス・オリンピック・移住サポーターなど気になるワードばかり。
今回は「経験×行動力×福島での出会い」で移住当初から福島ライフを楽しんでいる但野智子さんに、毎日ハッピーライフの秘訣を聞いてきました!

▲【但野智子さんプロフィール】 福島市在住 30代 転入2年目(横浜市から移住) 出身は愛知県豊田市。大学入学と同時に上京し、以来福島移住まで都内や横浜で過ごす。 学生時代にはスイス留学を経験し、大学卒業と同時に航空業界に就職。システムエンジニアとして14年間働く。 現在は小学生と幼稚園児の2人の女の子を育てるワーキングマザー。

移住決定!さあ転職活動!移住までに残された時間は…

―転入前は横浜に住んでいたと伺いました。移住の経緯を教えてください。

(但野)2018年4月に福島に転入したのですが、実は移住を決意したのは移住の2ヶ月半前の1月中旬頃だったんです(笑)。福島市出身の夫がUターンしたいと言い出したのがきっかけでした。夫は地元が大好きなのでいずれはそうなるだろうと思っていましたし、上の子が小学校に入学するタイミングだったことや、私自身も仕事や住まいなどの環境を変えても良いかなという思いがあり、正直即決でした。

-かなり短期間で移住を決めたんですね。とは言え、当時ご自身も時短勤務の正社員でお仕事をされていたんですよね?移住を理由に退職することへの葛藤はなかったのですか?

(但野)全くありませんでした。前職に対しては大きなプロジェクトの途中だったので抜ける申し訳なさはあったものの、基本的に未練は無くて。移住決定後すぐに辞表を提出し、有休消化、仕事の引継ぎをしました。また、夫の都合で移住するのだから「福島ではやりたいこと(仕事)をやらせてもらう」を移住の条件にしたことも大きかったです。

-移住直後から新たな仕事に就いていたことを考えると、その行動力とスピード感に驚きを隠せません。移住までの短期間にどんな活動をしたのですか?

(但野)1月末までは前職で必要だった資格試験の受験があって動き出せなかったため、実際に転職活動を始めたのは2月に入ってからです。まずリクナビなどの転職サイトや夫に教えてもらったFターン(※1)に登録しました。ただ私の場合、転職エージェントからの紹介とこちらのニーズが合わず、結局これらはほとんど利用せずじまいでした。ちなみに夫はFターンで転職先を見つけましたよ。

転職先の条件としては、①語学力を活かした仕事②子どもたちが保育園・学童に入れる確証がなかったためパート勤務など時間に融通が利くことでした。

そこで大手英会話スクールに直接応募することにしました。夕方から週3日の仕事だったので義理の両親を頼れば仕事ができることと、ちょうど転居先の家からその英会話スクールが近かったことが決め手でした。面接や研修を経て3月末には同スクールで採用が決まり、福島に転入した4月から英会話講師として仕事を開始しました。研修は移住までに完了できなかったので、仕事を開始する前に東京に通って補いました。また小学校でも英語を教えたいと思い、私自身も英会話スクールに通ってJ-SHINE(小学校英語指導者)の資格を取るための勉強を始めました。

(※1) 福島へのU・I・Jターンサポートサイト https://www.f-turn.jp/

-前職の仕事・転職活動・引越準備など、限られた期間のなかで全てを同時進行するのは大変でしたね。

(但野)そうですね、特に英会話スクールでの研修は前職の仕事が終わってから夜都内に通う日々が2週間ほど続きました。さすがにハードでしたが家族の協力を得てなんとか乗り越えました。引越しについては義理の両親が転居先を探してくれたため、探す手間が省けてとても助かりました。ただ横浜で住んでいた持ち家の売却が結果的に半年ほどかかってしまったことと、引越のピーク時期だったため引越代がものすごく高かったことに関しては、もう少し計画的に進めればよかったと唯一後悔している点です。

-持ち家だったんですね!移住検討にあたり持ち家を手放す決断ができない方もいると思いますが、但野さんの場合はいかがでしたか?

(但野)我が家の場合、子どもたちが途中で転校せずに済むことの方が大きかったし、何より周りでも家の売買は結構普通に行なわれていたので、売却に対する不安はあまりありませんでした。あとは住宅ローン減税の期間が終わる時期とも重なり売却に踏み切りました。

福島での新たな出会い=活動の場を広げるチャンスに!

-移住後にさらに仕事を増やしたと伺いました。福島に知り合いが少ないなかどうやって仕事を見つけたのですか?

(但野)まずEAA(小学校外国語活動支援協力員)に応募しました。転入直後に市の広報誌(※2)で募集記事を見つけたことがきっかけで、2018年6月から市内の小学校で英語を教え始めました。有意義でとても楽しかったのですが、扶養の範囲に収まらなくなるため、2019年度は泣く泣く継続を諦めました。
また2019年2月からは福島駅西口にある観光案内所で外国人観光客案内コンシェルジュを務めています。こちらはベルフォンテ主催「転入女性のためのWELCOMEワークショップ(※3)」に参加したことがきっかけで、代表の藤本菜月さん経由で紹介して頂きました。以前、藤本さんに英語ができることを伝えていたのですが、ちょうど藤本さんにこういう仕事ができる人はいないかって問い合わせがあったみたいで、声をかけてもらったんです。最近は観光案内所の事務局経由で通訳や翻訳のお仕事も頂けるようになりました。

(※2)ふくしま市政だより
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/kohoka-koho/shise/koho/kohoshi/shisedayori/228.html
(※3)転入女性のためのWELCOMEワークショップ
https://tenten-f.info/event/104/

▲観光案内所のコンシェルジュとして働く但野さん

-いくつも仕事を兼務されていて毎日お忙しそうですが、但野さんを見ているといつもとても楽しそうです。1週間のスケジュールを教えてください。

(但野)私は福島に来てから好きなことしかしていないと思っているので(笑)。元々カレンダーに空きがあるのが嫌な性分なので、毎日何かしら予定を入れてしまいますね。
現在は月・火曜の夕方と土曜の午後に英会話講師をしています。平日は子どもたちを義母に預け、土曜は夫に子どもたちを託して出勤しています。観光案内所での仕事は週2~3日くらい、下の子の幼稚園のお迎え時間までの勤務です。あとは定期的に、学校のPTA活動、図書ボランティアや幼稚園のサークル活動、福島クラウンアリーナで行われている福島市主催のピラティス教室(※4)、福島在住の外国人との交流会(FICs / Fukushima International Communities)(※5)などに参加しています。福島クラウンアリーナのスポーツ教室はピラティス以外にもいろいろあるし、安くておススメですよ。
夫の扶養内で働くことにしているので、英会話スクールで安定した収入を確保しつつ、観光案内所や通訳・翻訳などのお仕事は調整しながら…という感じで、仕事とプライベートのバランスを取っています。

(※4)2019年度 福島トヨタ クラウンアリーナ (国体記念体育館)開催のスポーツ教室https://www.sportspc.jp/?p=9043

(※5) FICs / Fukushima International Communities
URL : https://www.meetup.com/ja-JP/fukushima-international-communities/
Facebook : https://www.facebook.com/pages/category/Community/FICs-Fukushima-International-Communities-1667240686677256/

やりたいことはまだまだある!!

-今、英会話講師や観光案内所コンシェルジュ以外に取り組んでいる仕事・活動について教えてください。

(但野)今力を入れて取り組んでいることは、スイスとのホストタウン交流、福島市移住応援サポーター、オリンピック・パラリンピック福島県都市ボランティア(City Cast)、娘の小学校のPTA活動、FICsの活動の5つです。

-どれも気になるワードばかりです(笑)。それぞれ具体的な活動を教えてください。

(但野)まずスイスとのホストタウン交流は、2019年6月に東京で開催された県主催のふくしま移住準備セミナーに先輩移住者として参加させてもらったことがきっかけで携わることになりました。実はこのきっかけを作ってくれたのもベルフォンテ代表の菜月さんなんです。市と県の職員の方との打ち合わせの際に、福島市がスイスのホストタウンということでスイス留学の経験を自ら売り込んだんです。それから市の担当者を通してスイス関連の仕事を頂けるようになりました。7月にスイスの合唱団が来福した際には、合唱団のアテンドとコンサート会場での市長のスピーチの日英逐次通訳を務めました。観光案内所コンシェルジュやスイス関連のお仕事を通して行政との関わりを持たせてもらえるようになり、10月には福島市移住応援サポーターに任命して頂きました。福島市移住応援サポーターとしての活動はこれから本格的に始動となりそうです。

オリンピック・パラリンピック福島県都市ボランティアはもちろん自分で応募したんですが、大会当日やその前後に国内外の選手や大会関係者・観光客の道案内・観光案内などをします。この度都市ボランティアリーダーにも任命頂いたので、1,500名のメンバーと共にオリンピック・パラリンピックを盛り上げていきたいです。

PTA活動にも精力的に参加させてもらっていて、広報委員のほか市立図書館で借りてきた本を児童に貸し出し、絵本の読み聞かせを行う図書ボランティアをしています。

FICsは福島在住の外国人との交流会です。福島市内を中心に定期開催されているのですが、さまざまな国の出身の方々との交流はとても楽しいです。

▲東京2020オリンピック・パラリンピックCity Castのユニフォームと共に

-但野さんのお話を聞いているとこちらまで前向きな気持ちになれる気がします。但野さんのハッピーオーラの源はずばり何だと思いますか?

(但野)今いきいき生活できているのは、能力をかってもらい、自分で仕事の量を調整し、好きな仕事をしているからでしょうか。
あと、たまたま福島市がスイスのホストタウンだったこと、オリンピック・パラリンピックのソフトボール・野球の試合会場であること、そして「転入女性のためのWELCOMEワークショップ」の初年度に参加できたことは、私にとってとても幸運だったと思っています。
スイス留学など今まで仕事に直接結びつかなかったような経験が、こうやって住むところが変わっただけで役立つこともあるんだなと実感しています。そしてこの状況におごったり満足したりすることなく、常に広い視野を持って過ごしていきたいと思っているところです。

-最後に但野さんがこれからやりたいことを教えてください。

(但野)まず通訳・翻訳の仕事を増やしていきたいです。先日、ベルフォンテ主催の「基礎の基礎から始めるクラウドソーシングセミナー(※6)に参加してクラウドソーシングについて学びました。今後はクラウドソーシングや福島県国際交流協会の国際交流人材バンク(※7)を活用して仕事を得たいと思っています。英語とドイツ語、どちらに主軸をおいて仕事をしていくのかは悩み中ですが、どちらにせよ仕事の幅を広げるために日々スキルアップに励んでいます。

あとは音楽堂のパイプオルガンを弾いてみたい!もともとクラシック音楽が好きで留学先にヨーロッパ圏を選んだこともあり、ゆくゆくは教会のオルガニストになれたらいいな…なんて思い、自宅でピアノの練習を続けています。音楽堂ではパイプオルガンの講習会も開催しているようなので、2020年はピアノの個人レッスンに通って、パイプオルガン講習会の応募資格に見合う演奏力をつけたいと思っています。

(※6)基礎の基礎から始めるクラウドソーシングセミナー
https://tenten-f.info/event/801
(※7)国際交流人材バンク
http://www.worldvillage.org/fia/jinzaibank/jinzai.html

-いくつになっても次のステージを見据えて動き続ける但野さんに、私も勇気をもらえました。今日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

まとめ

もしかしたら但野さんのように移住直後から福島ライフを楽しめている方は少数派かもしれません。しかし今回の但野さんお話には、自身の決断以外で福島に転入することが決まり、どちらかというと移住に悲観的な方にも移住を前向きに考えられるヒントがたくさんあるように思いました。自分の置かれた状況を良くするのも悪くするのも自分次第、それを体現されている方なのではないでしょうか。
またご本人は好きなように過ごしているだけとおっしゃっていましたが、出会いを仕事に繋げてそれを倍数的に広げていけるのは、自分がやると決めた仕事・活動に対する強い責任感と意識の高さがあってのこと。ハッピーライフの裏には、「これをやりたい」という強い意志とそれを継続させるための日々の努力があることが分かりました。
但野さんの肩書に「オルガニスト」が追加される日を楽しみに、これからもいち但野さんファンとして但野さんの活動を応援していきたいと思います!

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