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福島市の一大ホタルスポット「新田茂田川(しんでんもだがわ)ホタルの里」でホタルの乱舞を観賞しよう!

福島市

子どもの頃、夏の夜、祖父母の家からの帰り道。田んぼ道を通るとホタルが舞っていた。
私にはそんな夏の思い出があります。
都会ではなかなかそんな機会は少ないですよね。
福島県のような自然が豊かな地方に来たからには、ホタルを見たい、子供にもホタルを見させたい、と思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし残念ながら、ここ福島県でもそう簡単にホタルにお目にかかることはできなくなってしまいました。
そんな中、一度はいなくなってしまったホタルを、再び呼び戻すことに成功した場所が福島市に存在します。今回は、地域の人たちの努力でホタルが住みやすい環境を維持・管理し、福島市の一大ホタルスポットといわれるまでになった新田茂田川ホタルの里についてご紹介します。

令和元年のホタル観賞会は6/15(土)~6/23(日)。9日間のみ開催される鑑賞会に行ってみよう

福島駅から南西に車で30分。しのぶ台ニュータウンを少し超えた「上鳥渡(かみとりわた)」という地域に新田茂田川ホタルの里はあります。
平成25年に新田茂田川ホタルの里保存会(以下、保存会)が発足し始まったホタル観賞会も今年で7回目。
令和元年の鑑賞会は6/15(土)~6/23(日)です。時間は19:30~21:00。
川沿いの150mの鑑賞路を散策しながらホタル観賞ができます。

▲保存会会長の齋藤さんがこれまでに撮影したホタルの里の写真。まさにホタルの乱舞。

ホタルって真夏のイメージでしたが、ここで見られるゲンジボタルは6月のこの時期に見られるそうです。

ホタルの里は公園のように整備されておらず、真っ暗な夜に行くのは危険な場所。期間中は、保存会、町内会、水利組合、消防団の方などなんと約200人がボランティアで交通整理や会場の見守り、鑑賞路の整備などをして下さいます。多くの方の協力で鑑賞会が実現しているのです。

私も去年、家族で鑑賞会に行きましたが、ホタルが飛び交うノスタルジックで幻想的な風景を久しぶりに見て感動しました。その当時小学3年生と年長だった子供たちもホタルを見るのは初めて。声を上げて喜んでいましたよ。

保存会会長の齋藤さんによると金・土曜日が混む(一晩で800人の来場数!)ので、ゆっくり見たい方は平日がおすすめで、見ごろは20:00~21:00の1時間とのこと。
なお、現地にはトイレがないため、小さいお子様などはトイレを済ませてから行くと安心してホタル鑑賞できますよ。

▲茂田川の清流。水の透明感と舗装されていない水際。川の上に張られているネットは鷺(サギ)がホタルの幼虫を食べないためにとのこと。

▲鑑賞路は木製チップが敷き詰められ、歩きやすくなっています。鑑賞会の時期は清流の上をホタルが飛び交います。山側に生い茂る木々が月あかりを遮るスクリーンの役割をして、より一層ホタルを綺麗に見せてくれるそうです。

ホタル観賞会の始まりは東日本大震災後。避難者の方を元気にしたいという思いから

農業用水として200年前に先人達の努力により人力で作られた新田茂田川。土湯温泉を流れる川を源流に山の中を流れてくる約15kmの人口の川です。コンクリートで舗装された現代の農業用水路とは異なり、地域の人々の努力と協力によって昔ながらの清流を保ち続けています。

平成7年からの大改修工事により一旦はホタルの姿はなくなりましたが、昔のままホタルの飛び交う茂田川にし、子供たちに素晴らしい里山の風景を残そうと、工事が終了した平成15年にゲンジボタルを放流。少しずつホタルも増えていき、地域の人たちの毎年初夏の風物詩となりました。

その後平成23年に東日本大震災が発生。浪江町の仮設住宅が上鳥渡地域にもできたそうです。そこで、避難してこられた方と交流しよう、ホタルを見て少しでも元気になってもらおうと、地域の枠をとっぱらったホタル鑑賞会を始めたそうです。

現在は仮設住宅もなくなりましたが、「一度始めたものは簡単には辞めれねぇんだ。本当に大変なんだけどね。みんなに喜んでもらえたら嬉しいから。」と7回目となる今年も続けてくださっています。1年前に見た幻想的な風景は、先人たちと齋藤さんはじめ保存会の方々の努力の賜物だったんですね。

▲保存会会長齋藤さんの自宅にまでお邪魔させていただきホタルのお話しをたくさん聞かせてもらいました。後ろにあるホタルの成長についてのパネルを使って色々な学校で出前講座もされているそうです。

ホタルが見れなくなったのは環境とエサの変化

「環境とエサさえあればホタルは育つし増えていくんだ。今ホタルが見れねえのは農業用水路がコンクリで舗装されちまって、ホタルの餌になるカワニナ(巻貝の一種)が育たなくなったことと、農薬使って水が汚染されてホタルが育つ環境がなくなっちまったからだ。」と齋藤さん。

新田茂田川では平成15年に放流したゲンジボタルを育て、増やすために、毎年ホタルの餌となるカワニナを業者から購入して撒いたり、毎年5月の第4週にホタルの幼虫を食べてしまうザリガニを一斉に採ったりしているそう。

そんな話を子供たちに教えながらホタル観賞すると、子供たちの自然や環境に対しての考え方が変わるきっかけにもなるかもしれません。

まとめ

ホタル観賞会は今週末から。もうすぐです!
今年は、福島市市街地からも気軽に行ける場所にある一大ホタルスポット・新田茂田川ホタルの里で初夏の思い出を作ってみませんか?
ホタルがいなくなった背景、ホタル観賞会を始めたきっかけを聞くと、また違った風にホタルを鑑賞することができるのではないでしょうか。
ホタル観賞の際は、フラッシュや強い光で照らさない、捕まえて持ち帰ったりしない、大きな声や音を出さない、ごみは家に持ち帰るといったマナーを守って楽しみましょう。

新田茂田川ホタルの里
住所:福島市上鳥渡耕谷
※公共交通機関の場合:福島交通 鳥川線中原バス停南100m
【令和元年ホタル観賞会】
期間:令和元年6月15日(土)~23日(日)※雨天中止
時間:19:30~21:00(見頃時間20:00~21:00)
鑑賞料:無料(会場に任意の協力募金箱あり)
駐車場:臨時駐車場あり※ボランティアによる誘導案内あり
トイレ:なし

▲この看板が目印です。

福島県内のその他の有名ホタルスポット
産ヶ沢川ホタル自然公園(桑折町)
福島TRIPの詳細ページはこちら
https://www.fukushimatrip.com/11085

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