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転入女性のtentenだよりコラム5月号「福田十二神楽 子どもたちが伝統守る(福島県新地町)」

新地町
相双

tentenライターが福島民報さんの小冊子「情報ナビTime」でコラムを月に1回執筆しています。
転入女性目線で感じた福島のおもしろさ、興味深さなど発信しています。
昨年4月から掲載していたので、すこしずつtentenにもアップしていきます。
(新聞記事をそのまま転記はコンプライアンスの関係でできないので、文章と写真を掲載します。)

私は青森ねぶた祭りで有名な青森市の出身で、お祭りと聞くと血が騒ぎます。お祭りはその土地土地で特別なものがありますよね。今、私の住む新地町には福田十二神楽というお祭りがあります。福島県と宮城県の県境に位置する新地町福田地区で150年続く歴史あるお祭りです。

神楽を踊る神楽師は地域の子どもたち。福田十二神楽の名前にもあるように十二種の舞から成り立っていて、春と秋、年2回の例祭で神楽が奉納されます。福田諏訪神社の境内にある舞台の上で子どもたちが一生懸命に踊る姿は、自分の子どもでなくても感動します。 昨年、神楽を見た時には同じ年代の子を持つ親として保護者の気持ちになって、感激の涙を抑えるのに必死でした。神楽の舞台の周りは、心の中で子どもたちの成長を願う地域の大人でいっぱいでした。

この神楽は7年で一代となっており、同じメンバーが7年間舞うのが習わしとなっています。今年は代替わりの年で、23代目となります。次代の神楽師に神楽を継承するのが先代の子どもたち、というのがまた驚きです。代々、子どもたちが地域のお祭りを守るということに感動します。

地域の行事に子どもたちが関わることは、地域のことを考え、地域愛を深めることにつながるのではないでしょうか。学校では習わない大事な部分をお祭りは担っていると感じます。子どもたちが地域にとっての宝物であることを見せてくれる福田十二神楽。後世にも続いていってほしい伝統文化です。

今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら春の例祭は中止となり、神楽を見ることはできませんでした。神楽の舞の中には災いを無くして幸福を呼ぶ舞もあるとのこと。神様にささげる祈りは、お祭りがなくても届いてほしいものです。一日も早く平穏な日常が取り戻せますように―。

(2020年5月掲載)

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