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来館50万人達成!幅広い世代が楽しめる複合施設・須賀川市民交流センターtetteの魅力を紹介

県中
須賀川市

平成31年1月にオープンした須賀川市民センターtette。
図書館、市民活動サポートセンター、レンタルスペース、子育て支援センター、預かりルーム、屋内遊び場、円谷英二ミュージアムと幅広い年齢層で楽しめる機能を備えた複合施設です。
私は郡山市へ転入してから知人に教えてもらい、早速、子どもたちと訪れると、施設内の設備や造り、サービスが充実していることに感動しました!
そのtetteのオープンまでの経緯、施設内容、職員の方のオススメの利用ポイントをご紹介します。
まだtetteを訪れたことのない方はもちろん、普段利用している方にもtetteの新たな魅力をお伝えします!

東日本大震災からの復興のシンボルとして市民の声を最大限に活かした施設作り

須賀川市は東日本大震災により、市街地を中心に約5000棟の家屋が半壊以上の被害を受け、主となる公共施設である市庁舎や総合福祉センターなどの公共施設が使用できなくなり、取り壊しとなりました。
そこで、市街地の再生と活性化のために、新たな市民交流センターの整備が計画され、実現したのがtette(てって)です。
「tette」という名前も全国から募集。「手と手を取り合う」という意味の「tette」が採用となりました。幅広い年齢の方が利用する施設に、本当にぴったりですよね!

「市民との協働によるまち作り」のため、設計の段階からなんと25回の市民ワークショップを開催。地元説明会や市民活動団体、地元商店街団体とのヒアリングなども含めて、約1400件の意見を集め、それらを検討し、反映させたそうです。

<主に反映した内容の一部>
・中高生の利用スペースの導入(音楽、ダンススタジオなど)
・屋内遊び場の設置
・子育て支援センターの設置
・一時保育機能の導入
・コンビニエンスストアの設置
・円谷英二ミュージアムの設置
など
その他、トイレの設置場所やタクシー専用駐車場、防音扉の設置など施設内の細かなところまで利用者となる市民の声が反映されています。

さらに、tetteを中心として市街地の活性化を目指し、まちなかにあるサービスについては重複しないように配慮されています。
実際に商店街でのランチ客などは増え、賑わいを見せているそうです。
まさに市民による市民のための施設。
利用者が多く満足度が高いのもうなずけます。

tetteの施設内容

tetteは複合施設のため、各フロアにテーマがあり、そのテーマに沿った機能が配置されています。

1F であう (交流スペース、たいまつホールなど)
2F わくわく、あそぶ、はぐくむ (こどもセンター、こどもライブラリーなど)
3F まなぶ、つくる (メインライブラリー、工作ルーム、クッキングルームなど)
4F しらべる、うごく、かなでる (調べるライブラリー、郷土資料、ダンススタジオ、音楽スタジオなど)
5F あつまる (円谷英二ミュージアム)

通常の施設では、1、2階が図書館、3階が公民館というように、階によって機能が分かれがちですが、「地域での横のつながり」を重視し、建物全体が図書館であり生涯学習スペースというようなつくりになっています。

▲1Fのフリースペース。ウルトラ怪獣の展示からカフェ、小物、園芸、洋服のショップ、コンビニエンスストアなどが並ぶ。

スペースごとに利用時間は異なりますが、ルーム、ホール、交流スペースは平日最大22時まで利用できます。
詳しくはHPをご覧ください。
▶須賀川市民交流センターtette
https://s-tette.jp/

ここがすごい!tetteのイチオシポイント

充実した書物の数々!図書の配列にも工夫がある、施設全体での図書館

私がtetteを利用して驚いたことは、書物の量と配列です。施設には約21万冊の書物があるそう。1F~4Fまで各フロアのテーマに合わせたライブラリーが設置され、貸出返却のカウンターだけでなく、施設内の自動貸出機からも図書のレンタルができるようになっています。
4Fの調べるライブラリーには通常だと書庫に入るような専門書や郷土資料が配架してあるのも特徴。すぐに手に取って見られるのは、嬉しいですよね。

そして、図書の配列も素晴らしいのです!
施設内のあらゆる場所に関連図書が配列されています。
こどもセンターにはこども向けの図書や育児書。

▲屋内遊び場(わいわいパーク)にある図書コーナー。その場での観覧も貸し出しも可能。

貸館エリアには芸術やパソコン、料理など、ルームに合わせた関連図書があり、気になることがすぐに調べられるようになっています。(図書館のシールが貼ってあれば貸し出し可能です)

従来の図書館のつくりにとらわれない、利用者目線の図書の配置の工夫がされています。
そして、館内の様々なフリースペースでの観覧も可能。
テラスやサンルーム、飲食可能なテーブルなどもあるので、読みたい本をその場でゆっくり見ることが出来ます。

 

▲屋根付きのサンルーム

元気に思いっきり体が動かせる、屋内遊び場

▲公園のような広々と空間(tette HPより)

ネット遊具と白い山がメインの屋内遊び場も一風変わった作りです。
私のがこれまで利用したことのある屋内遊び場は、数々の遊具が屋内に設置されている、といようなものでしたが、tetteの遊び場(わいわいパーク)は広場全体が空間として遊び場になっています。
ネット遊具は天井近くまであり、中心の白山はすべり台にもなり、さらにはトンネルや砂場なども配置され、大きな秘密基地のよう!
小さい子ども用の絵本やおままごとなどのスペースも完備。さらに授乳室や幼児用のトイレも設置されているのは嬉しいですね。
見守りのスッタフの方も配置され、柱なども柔らかい素材でカバーされているので安全への対策もしっかりと取られています。

子育て支援センター、預かりルームが子育てをサポート

子育て支援センターでは、常に子育てに関するお悩み相談や情報提供を行っています。また、週に1回ベビーマッサージや読み聞かせ等の子育て支援講座を実施しています。どなたでも気軽に参加できます。
預かりルームでは、保護者の通院や冠婚葬祭などで、一時的に保育が必要になったときや、買い物や、保護者のリフレッシュなどのために、有料でお子さんを預かってくれます。
いざという時に助かりますので、先に登録をしておくといいですよ。

▲手前が子育て支援センター、奥が預かりルーム(tette提供)

円谷英二ミュージアムは特撮の聖地

須賀川市出身で「特撮の神様」と称される円谷英二監督のミュージアムは夢の世界に来たようなワクワクするフロア。

▲正面にはゴジラスーツが!実際に人が入り、撮影で使用されたもの。実物の迫力には心を奪われます。

子ども達に学びの大切さ、挑戦する素晴らしさを伝え、次世代に生きる人々に夢を与える施設になっています。
英二監督の68年間のあゆみをパネルや映像、インタビューなどで紹介。さらに、特撮メイキング映像や造形物の展示。
ここにも特撮の関連図書や発想のもととなる図書が多数配架されています。

このミュージアムを案内、説明してくれるスタッフの方もいるので、ミュージアムの見どころなどを詳しく知ることも可能。
訪れるたびに、様々な角度から学ぶことが出来る場所です。

我が子もこの円谷英二ミュージアムを訪れて以来、大のゴジラファンに成長しました(笑)
ゴジラ映画を見て、怪獣や戦闘機、音楽に興味を持ち、関連図書を借りては工作で実際に作ってみたり、ゴジラのテーマをピアノで弾いてみたりと新しい魅力を見つけて楽しんでいます。

また、今年の夏にはウルトラマンのイベントが開催され、日替わりで様々なウルトラマンとの握手会が行われ、大盛況だったそうです!
まさに特撮の聖地といっても過言ではないのではないでしょうか。

職員の方に聞いた、おすすめの利用方法

中高生にも気分に合わせた使い方ができる館内の学習スペース

個人で集中できるような学習ルームはもちろん、交流スペースにあるテーブルで友達と勉強することも出来ます。学習ルームがいっぱいになると、貸室が空いている場合はそこも無料開放することもあるそうです。

飲食可能なスペースで息抜きもできるので、自分の気分に合わせた利用ができるのは嬉しいですね。
図書館ではおしゃべりできない、などの制限がありましたが、tetteの交流スペースでは談笑しながらの学習もできます。

▲飲食可能なテーブルのマーク。館内の様々な場所に配置されています。

飲食可能なスペースで天気を気にせずプチピクニック

先ほどの中高生の利用でも出てきましたが、飲食可能なスペースがあるので、お弁当を持って家族で遊びに来る利用者も多いそうです。
館内は空調もきいているので、天気を気にせずに遊べるのもポイントです。
子どもの遊び場や図書館、円谷英二ミュージアムと一日かけて、tetteを満喫できますね。

スペースを貸切にして、許可を受ければ飲酒もOK!

公共施設ではめずらしいですが、部屋やスペースを有料レンタルして許可をとればアルコールを飲むことができます。
同窓会や保護者会、会社の打ち上げなどで利用したケースもあるそう。
クッキングルームで料理を作って、隣のレンタルスペースで、作った料理をお酒と共に楽しむ、なんてことも可能です。
公共施設なので比較的安く、気軽に借りれるのも嬉しいですね。

交流スペース、テラスもレンタル可能!

1Fのtette通りや広場、テラスなども借りることが出来ます。

料金は1㎡あたり5円/時間と格安!(商用の場合は1.5倍の料金)
入口から入ってすぐの人通りの多い場所なので、物販や展示にはぴったりの場所です。ハンドメイド雑貨、ペットフード、ドライフルーツなどを販売する方もいるそうです。
テラスなどはイベントやパーティーで利用されています。

「まなぶ」「つくる」「うごく・かなでる」「あつまる」にあわせたイベント・スクールの開催

様々な世代の方が楽しめるイベントやスクールを1年を通して開催しています。
クッキングや体操、映画・音楽鑑賞、また浴衣の着付け、だんごさしなど内容も様々。
(お申込みなど詳細はtetteにお問い合わせください)
一般成人向け、シニア向け、ジュニア向け、親子で一緒に参加するファミリー向けなどがあり、講師の先生を呼んで、毎月幅広いジャンルで講座が開かれています。
人気のシニア向けには体操や脳トレ、ファミリー向けにはお菓子つくりや工作などの体験講座など内容も充実しています。
また、コンサートや写真展、ハロウィンなどのイベントも開催。
様々な角度で学び、楽しむことが出来るように工夫されているのですね。

まとめ

遊び、学び、発見とtetteの魅力は無限大です。
複合施設であることと、「建物全体が図書館」になっていることで、訪れる方や出会う方の年齢層も幅広いです。
普段はなかなかお話する機会がない方との交流ができることもすばらしいなぁと感じました。
館内はいつも笑顔と暖かい雰囲気に包まれていて、とても居心地の良い空間です。
これまでにない、利用者の希望が詰まった施設だと思います。
東日本大震災からの復興と地域の活性化への思いのつまった施設をぜひ、転入者の方にも楽しんで、福島の良さを体感して欲しいです。
tetteを中心にまちの復興、活性化につながるよう、皆さんも活用してみてください。

▶ 須賀川市民交流センターtette
〒962-0845 福島県須賀川市中町 4-1
TEL.0248-73-4407
FAX.0248-73-4410
会館時間:9時~(閉館時間は曜日、フロアによって異なります。詳しくはサイトをご覧ください)
休み:毎月 第3火曜日・年末年始は休み
※中央図書館、こどもセンター、市民活動サポートセンター、円谷英二ミュージアムは毎週火曜日と年末年始は休み

※カーナビゲーションに電話番号を入力すると、市中央公民館(2018年12月閉館)へガイドされる場合があります。住所での検索をお勧めします。
https://s-tette.jp/

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