市場に行こう!市場を知ろう!福島市公設地方卸売市場には意外と身近なサービスがいっぱい♪
福島市には市場があるのをご存じでしょうか。
存在は知ってるけど、市場って普段入ることはできなさそうだし私には無縁だわ、とお考えの方も多いと思います。
私も最初は、市場で施設見学ができるということしか知りませんでした。ところが、市場のWEBサイトを見たところ、意外にも一般の方を対象にした 企画やイベントが多くあることを知ったのです。とてもお得に利用できるものがあるのに、この情報を知らないのは福島市民として実にもったいない!という想いからこの記事を書くことに決めました。
今回は、市場で一般向けに開かれているイベントや企画などをまとめてみました。
市場は私たちの生活に欠かせない存在。大量の品物を迅速かつ安定的に流通させる重要な役割を果たしています。
福島県福島市北矢野目にある市場の正式名称を「福島市公設地方卸売市場」(以下、市場)といいます。112,000平米(あづま球場が約4つ分!)の広大な敷地に、青果棟、水産棟、花き棟(かきとう)を中心とした建物があります。
市場で取り扱う野菜や果物、魚、お花などの生鮮食料品は、天候などの自然条件によって収穫量や出来が大きく左右されます。また、鮮度も低下しやすいので長期保存が難しいものです。そういった品物を日本各地や海外から集めてきて、迅速にせり等の取引を行うことにより、適正な価格を決定しているのだそうです。そして、こちらで取引された品物が福島市内を中心としたスーパーや小売店に並びます。私たちの日々の暮らしを支えてくれているのですね。市場全体でリサイクルにも力を入れているそうで、敷地内に発泡スチロールの処理施設も完備されています。
敷地内には市場で働く人が利用できる食堂や理容室、用品店、銀行などもあるんですよ。
市場を知るにはまず見学から!実際に施設見学に行ってみました。
その場所を知るにはまず行ってみるのが一番!ということで、tentenライターのメンバーで市場の施設見学に行ってきました。 通常は10人以上であれば見学は対応してくださるそうですよ。
今回の施設見学のおおまかな流れは以下の通り。職員の方に案内していただきました。
管理棟内のパネル展室をスタート
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水産棟(巨大いけすや魚の解体コーナーを歩いて見学)
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花き棟(ベルトコンベアやモニターを利用した常設せり場があり、時間が合えばせり見学も。)
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廃棄物処理施設(魚のアラ処理場、発泡スチロール処理場などを見学。)
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巨大冷蔵庫(-25℃、-45℃で食品を保存する巨大冷蔵庫の中を歩いて見学。)
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青果棟(売場や保冷庫内を歩いて見学)
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パネル展室(施設紹介や放射線測定取り組みのDVDを鑑賞。)
見学行程はおよそ45分程度。希望によって見学コースや見学時間も柔軟に対応していただけるとのことです。
職員さんのお話によると、施設見学の後は市場内の飲食店や食堂でランチを食べる団体が多いんだとか。自由に飲食店を利用する他にも、事前に問い合わせをしておけば、市場の新鮮なお魚を使った海鮮丼をパネル展室まで届けてもらい、ランチをとるというコース設定も可能なんだそうですよ。(海鮮丼以外のメニュー対応は要相談)
施設見学についてはホームページをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。
施設見学の後は、お待ちかねの市場飯!女性に嬉しい健康麺を使った「お福さんのひっぱりうどん」はいかが?
というわけで、施設見学の後はお待ちかねのランチタイム。市場内にある「お福さんのひっぱりうどん」でランチを食べてきました。こちらのお店では、製麺所が運営している店舗なので、打ちたてのうどんを食べられます。
本日の麺の種類は3種類。この日は普通の小麦の麺の他に、健康麺と銘打ったゴンボ麺、そしてクマザサを練りこんだ緑色の麺が選べました。
メニューが多くて迷いましたが、今回頼んだメニューは4つ。
店主のおすすめは、会津伝統野菜の立川ごんぼ(たちかわごんぼ)をふんだんに麺に練りこんだふくしまゴンボ麺。このお店オリジナル商品です。なかなか手に入らない立川ごんぼ。店主が直接農家さんから購入し作っているこだわりの麺とのこと!麺はごぼう色の太麺で、ごぼうの香りが強く感じられます。つるつるもちもちとした食感がしっかりあり、かなり食べ応えがあります。
うどんと言えば炭水化物だけに偏ってしまいがちですが、どのメニューにも野菜やお肉、魚介類が入っており、栄養バランスもバッチリ。さらに健康麺も選べるとあって、他のうどん屋さんにはないオリジナリティを感じました。
営業日は月・火のみ。比較的すいている時間帯は朝9:00~11:00頃だそうです。席はカウンターのみですのでお子様連れの方はご注意を。
市場内には「お福さんのひっぱりうどん」の他にも食堂があります。取材日には改装中でしたが、「市場食堂」が7月9日にリニューアルオープンしました。市場ならではの新鮮な海鮮丼はもちろん、お肉のメニューも充実しているそうですよ。こちらも一般の方も利用できるそうなので、今度は市場食堂に行ってみたいと思います!
施設見学だけじゃない!市場で取り扱う青果物・水産物・花を利用したお得な出前講座も!
市場の取り組みとして、施設見学の他にも、一般向けにフラワーアレンジメント&いけばな教室、料理教室、親子向け食育・花育講座などの出前講座も行っています。
中でも私が特におすすめしたいと思ったのが料理教室。人数と会場の確保さえできれば、なんと食材の準備と講師の手配は市場協会に全て負担していただけるそうです。食材は市場で取り扱っている新鮮なお魚や野菜、果物を利用します。
一部負担金として、大人1人当たり500円の負担はありますが、ワンコインで料理教室とランチが両方楽しめるなんてびっくりです!人数は大人15名以上、親子なら10組以上でお申し込みください。(フラワーアレンジメント&いけばな教室の負担金は1,000円です。)
現在は主婦層やご年配の方々が、婦人会やサークルのイベントとしてこの 講座を利用されることが多いそうですが、とてもリピーターが多いんだとか。今後はたくさんの人に知ってもらい、幅広い世代の方にも利用していってほしいそう。こんな魚料理を教えてほしい、季節のお花を使ってみたい等、リクエストにも可能な限り対応してくださるそうですよ。
また、食育・花育の両方の良いところを凝縮したイベント「親子いけばな・料理教室」も年2回、開かれています。
令和元年度1回目は8月31(土)に開催予定で、市場で取り扱っている青果物、水産物、花を利用して季節のお花を生けたり、季節の食材を使った料理を作ります。
過去には、クリスマスの時期に家で飾れるお花を生けたり、パーティー料理などを作ったりしたそうですよ。心も体も健康になれる!と、大人にも子どもたちにも大好評の企画です。
市場の一般開放デーはお得がいっぱい!土曜感謝市やわくわく市場まつりに行こう!
土曜感謝市は、普段はなかなか入る機会のない市場の一般開放デー。2019年は4・5・6月の第3土曜日に開催しました。
毎回約3,000人もの来場者がいらっしゃるそうです。マグロ解体実演販売 や即売会をはじめ、新鮮なお野菜や果物、鮮魚、お花などが市場価格で手に入ります。お得なタイムセールも見逃せません!
今年度の土曜感謝市は終了してしまいましたが、来たる2019年10月27日(日)に、わくわく市場まつりの開催が決定しています。
昨年は青果、水産、お花、関連店舗取扱い商品 などの販売や、模擬せり、太鼓やダンスステージの披露、ワークショップやお振舞いなど、1日中様々な企画で大賑わいでした。もちろん市場名物マグロの解体ショーも開催しました!
これまでは市場に縁のなかった人も、行ってみればきっと市場が好きになるイベントです。ぜひ足を運んでみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?市場って閉鎖的な場所かと思っていたけど、実は意外と親しみやすいと感じませんでしたか?
市場では、一般向けのフラワーアレンジメント・いけばな教室やお料理教室などを通じて、広く市場のPRを行いたいそうですが、あまり周知されていないのが現状なんだそうです。
市場の取り組みを多くの人に届け、市場で取引されている品物の魅力を知ってもらう。
この記事を書くことでその橋渡しができれば嬉しいです。
▶見学会・料理教室等のお問い合わせ
一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
電話:024-553-3431
FAX:024-553-3432
WEBサイト http://www.f-ichiba.jp/
※見学や各種講習会に関しては、市場協会のWEBサイトをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。
▶一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会WEBサイト 料理教室
http://www.f-ichiba.jp/?p=49
▶一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会WEBサイト フラワーアレンジメント&いけばな教室
http://www.f-ichiba.jp/?p=42
▶お福さんのひっぱりうどん
福島県福島市北矢野目字樋越1番地 公設福島地方卸売市場内
営業日:月~土曜日 ※水・祝日を除く(2019.12~)
営業時間 7:00~14:00
電話: 024-563-4997
FAX:024-563-4998
WEBサイト http://issin1.wix.com/ohukusan/
※通常一般の方には開放していませんが、お食事の場合は中央入り口の警備員室でパネル展(月曜日~金曜日の午前10時~午後4時)を見学しに来たと言っていただければOKです。