福島県外へ里帰り出産予定の方必見!福島県での想定外の緊急出産から学んだこと3点
その日は突然やってきました。
出産予定日を3月に控えていた年末、朝お尻が冷たくて目を覚ましました。
え、これは破水・・・!?
初産なので1月に里帰りをする予定でしたが、福島県内で2カ月も早く出産する事になりました。義理の両親が近くに住んでいるものの、なじみの浅い福島で出産するのは、とても心細かったです。
この経験から早産時の病院事情、退院後の生活、必要な手続きなど、自分が知っておきたかった事をまとめました。私のように里帰り出産予定でも、万が一の場合福島県内で出産する可能性もある事を知っておいて欲しいと思います。
その1 早産の場合、出産可能な病院が限られている
妊婦検診では、福島市にある個人病院の「いちかわクリニック」に通っていました。
破水した時、いちかわクリニックへ連絡し、内診をしてもらいました。「まだ妊娠30週だし、内診したあとは家に帰って安静にしていれば大丈夫だろう」と簡単に考えていました。しかし先生から「今日、明日中に産まれるかもしれない」と言われ頭は真っ白に。いちかわクリニックでは妊娠30週では出産できないため、妊娠30週で出産可能なNICU(新生児集中治療室)等の設備が整っている総合病院へ搬送される事になりました。
しかし一番近い福島市の福島県立医科大学に断られ、郡山市の太田西ノ内病院へ救急車で1時間かけて搬送されました。自分に一体何が起こっているのだろう・・・。不安でいっぱいで夫と手を握り合っていました。
太田西ノ内病院では、ICUに入院する事に。少しでも長く赤ちゃんがお腹の中にいられるよう治療を受けながら、トイレ以外はベッドの上で安静の生活が始まりました。
その後赤ちゃんは1週間お腹の中にいてくれ、妊娠31週の1月4日に無事に産まれてきてくれました。1415gと小さかったので、すぐにNICUへ入院。私は退院しましたが、赤ちゃんだけが太田西ノ内病院に約1カ月、その後自宅近くで福島市にある大原綜合病院へ転院しさらに約1カ月入院することとなりました。
福島県内のNICUがある病院
福島県内でNICUがある病院は10施設あります。NICUが備わっていても、病院によって受け入れ可能な妊娠週数が違うことを今回の経験で知りました。私が搬送された太田西ノ内病院は妊娠28週から、転院した大原綜合病院は妊娠34週から対応しているようです。あくまでも私の経験なので、詳しく知りたい方は各病院にお問い合わせください。
浜通り
公立相馬総合病院(相馬市) http://www.bb.soma.or.jp/~psghjim1/index.html
いわき市医療センター(いわき市) http://iwaki-city-medical-center.jp/
中通り
福島県立医科大学附属病院(福島市) https://www.fmu.ac.jp/byoin/index.php
大原綜合病院(福島市) http://www.ohara-hp.or.jp/
太田西ノ内病院(郡山市) https://www.ohta-hp.or.jp/n_nishi/n_top.htm
寿泉堂綜合病院(郡山市) https://www.jusendo.or.jp/
星総合病院(郡山市) http://www.hoshipital.jp/index.html
公立岩瀬病院(須賀川市) http://www.iwase-hp.jp/
白河厚生総合病院(白河市) https://www.shirakawa-kosei.jp/
会津
竹田綜合病院(会津若松市) http://www.takeda.or.jp/index.html
その2 退院後は家族のサポートが大切
私は退院後、福島市内の夫の実家に急遽お世話になることになりました。
大変だったのが母乳を届ける事と、家事全般。私の場合は夫と義理の両親のサポートで、なんとか乗り越えることができました。
近くに家族がいない転入女性は、まずは夫に協力してもらう事が大切。可能なら、実母や頼れる人が数日~何週間かだけでも手伝いにきてもらえると助かると思います。
母乳を届けることのサポート
赤ちゃんと離れ離れの生活は約2カ月間。搾乳した母乳を冷凍し、NICUへ届ける生活が始まりました。郡山市と福島市は、車で約1時間の距離。産後の体で定期的に母乳を届けるのは厳しい状況でした。夫の休みの日は二人で一緒に、それ以外にも週に一日義理の両親に送迎してもらい、病院へ通いました。自分の体調がすぐれない日は、夫や義理の両親に母乳を届けてもらうことも。大原綜合病院へ転院してからは、車で15分と近くなったので、ほぼ毎日通っていました。その時も毎日義父に送迎してもらい、本当に助かりました。
母乳だけでは足りず、ミルクで補うこともありました。毎日病院に通うのが難しい場合もあります。病院でミルクを用意してくれるので、あまり負担に思わず自分の体調を優先させることが一番だと思います。
NICUへ母乳を届けていた経験がある親戚は、近所の方にもお願いしていたそう。家族がサポートに来るのも難しい場合は、近くに頼れる人がいると安心ですね。
家事全般のサポート
想定外の出産による精神的ダメージと出産前の入院生活で体力が減り、自分が思っていた以上に産後は家事ができませんでした。
搾乳や自分の食事以外はほとんど休んでいました。搾乳による腱鞘炎がひどく、ほぼ家事は義母が行ってくれていました。
公的なサポート
福島市にある「こども緊急サポートふくしま(緊サポ)」では、ママの代わりに母乳を届けてくれるそうです(有料・要相談)。
家事の手伝いは緊サポ、シルバー人材センターに有料で頼むこともできます。頼れる人がいない場合は、少しでも負担を減らすために、利用してみてはいかがでしょうか。
こども緊急サポートふくしま(緊サポ) https://sapofuku.web.fc2.com/
福島市シルバー人材センター https://webc.sjc.ne.jp/fukushima/index
その3 ママと赤ちゃんの必要な手続きについて
ママに関する手続き
・限度額適用認定書の申請
出産前に約一週間入院していたので、入院費が高額になりました。(ICUだったので思っていたより高額!)そのため、自己負担限度額を超えた分を払い戻される「高額療養費制度」を利用しました。夫の扶養に入っていたので、夫に限度額適用認定書の発行をお願いしました。認定書と健康保険証を医療機関の窓口に提出するだけで手続きは完了です。
・個人病院の精算
救急車で搬送される前に、いちかわクリニックで内診をしました。その分の支払いは当日できず、退院後に出産報告を兼ねて支払いに行きました。夫がスタッフの方に「落ち着いたら支払いに来てください。」と言われていたそうです。夫に教えてもらうまで、いちかわクリニックの支払いは全く頭にありませんでした。皆さんもお忘れなく!
赤ちゃんに関する手続き
・出生届の提出
分娩した病院で出生証明書が発行されます。夫に頼んで母子手帳と一緒に支所に提出してもらいました。その際、子ども医療費助成等の手続きの説明も同時にされます。
・養育医療の申請
赤ちゃんが1415gと小さく産まれたので、出生届時に養育医療の申請についても説明がありました。養育医療は未熟児の医療費が給付される制度です。
養育医療を申請する際は、保険証と病院からの証明書が必要なので、出生届の提出と同時に保険証の発行手続きも進めておくとスムーズ。ただし、福島市は養育医療の申請を支所ではできず、市役所の子育て支援課のみで対応しているようなので注意が必要です。
養育医療について https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21035b/youikuiryou.html
まとめ
妊婦検診では、何も指摘されることもなく順調だったので、まさか自分が早く出産する事になるとは、微塵も思っていませんでした。里帰り出産する頃になったら色々準備を始めようと思っていたので、入院グッズや赤ちゃんグッズなど、全く準備をしていませんでした。
どんなに順調でも、妊娠している限り何があるかわかりません。早め早めに準備を進めることが大切です。転入女性は住んでいる地域の病院事情も把握しておくと、いざという時に安心。さらに相談できる場所、頼れる人を出産前に作っておければ心強いと思います。
そんな時は、tentenを是非利用してみてください。きっと役立つ情報が得られるはずです。
想定外の出産で当時は毎日泣いていました。それでも、赤ちゃんの生命力を信じていました。早く小さく産まれた赤ちゃんは、今では毎日元気にハイハイしています!
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