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福島県外で里帰り出産するあなたへ!赤ちゃんの予防接種を里帰り先で受ける場合は、早めの行動がカギ

里帰り出産を予定している方へ、赤ちゃんの予防接種を里帰り先で受けるか、福島に戻ってから受けるか決めていますか?

特に第一子妊娠中は出産や赤ちゃんを迎える準備に追われ、産後の生活まで具体的にイメージがわいていない方も多いのではないかと思います。私もそうでした。

福島県外の里帰り先で予防接種を受ける場合、準備から接種日までに1ヶ月程度かかってしまうことも!この記事では、里帰り先での予防接種の受け方と注意点について、産後2ヶ月半にわたり里帰りしていた私の経験を交えてお伝えします。

赤ちゃんの予防接種は生後2ヶ月から始まるので、産後2ヶ月以上里帰りする予定のある方はぜひこの記事を読んで準備してくださいね

予防接種は生後2ヶ月から

生まれたばかりの赤ちゃんは病気に対する抵抗力がとても弱く、お母さんから受け取った免疫も生後間もなく低下してしまいます。予防接種を受けて免疫をつけることで、病気にかかりにくくなり、またかかったとしても軽い症状で済むため、予防接種は生後2ヶ月からと早めにスタートします。

予防接種は接種年齢や接種間隔が定められており、特に生後2ヶ月から4ヶ月までは毎月の接種が日本小児科学会により推奨されています。

初回の生後2ヶ月での接種が推奨されるワクチンは、ロタウイルス、B型肝炎、小児用肺炎球菌、5種混合の4種類です(2025年6月時点)。産後2ヶ月以上実家で過ごす予定の方は、里帰り先で予防接種を受ける可能性もありますね。

予防接種には定期接種と任意接種があり、定期接種は公費で受けることができます。一方、任意接種の費用は基本的に自己負担ですが、自治体によっては全額または一部補助される場合もあります。

予防接種を里帰り先で受ける?妊娠中に情報収集して決めよう

予防接種を里帰り先で受けるメリットとデメリット

福島に戻るのを待たずに里帰り先で赤ちゃんの予防接種を受ける場合、以下のようなメリットとデメリットが考えられます。

メリット
・ 病気に対する免疫を早くつけることができる

デメリット
・ 書類申請の手間がかかる(詳細は「1. 事前準備」の項目で後述します)
・ 接種費用の立替えが必要
・ 立て替えた接種費用の一部が返ってこない可能性がある

免疫を早くつけられるのはとても大きなメリットです。

一方、手間や費用負担の面でデメリットもあります。
赤ちゃんの予防接種を福島県外で受ける場合、病院への提出書類を接種前に自治体に申請しなければいけなかったり、福島に戻ってから払戻しの申請が必要だったりと、いろいろと手間がかかります。

また、費用は一旦自分で立て替えなければいけません。さらに、助成金額に上限がある場合、支払った金額の全ては返ってこないこともあります。

なお、福島県内での里帰りの場合は、福島県広域予防接種の実施医療機関(県内の協力医療機関)であれば、費用の立替え等なく予防接種を受けることができます。

予防接種の予約から払戻しまでの流れを把握しよう

予防接種を福島県外の里帰り先で受ける場合、どのような事前準備が必要か、また当日の注意点と、後日の償還払い(払戻し)の申請について説明します。最初の病院への問合せは、予防接種を受けたい時期の1ヶ月以上前にしておきたいのですが、その理由も後述します。

1. 事前準備

① 予防接種を受ける病院(または里帰り先の自治体)に、依頼書が必要か確認
住民票のある自治体がどこか伝えると、接種にあたり「依頼書」が必要かどうかを確認してくれます。依頼書は、住民票のある自治体から接種を受ける病院へ、予防接種の実施を依頼する書類です。

▲ 福島市より交付された依頼書

② 住民票のある自治体に依頼書を申請
①で依頼書が必要となった場合、住民票のある自治体に申請しましょう。自治体のホームページなどから申請できます。申請から依頼書が手元に届くまで10日程かかることもあるようなので、早めに申請してください。

③ 依頼書を郵送で受け取る

④ 病院に予防接種を予約
依頼書が手元に届いたら、病院に連絡して接種日を決めましょう。ワクチンの取り寄せが必要な場合、取り寄せに時間がかかるため予約できるのは2~3週間後になります。

病院によっては、依頼書を取り寄せる前の①のタイミングで予約できることもあるかもしれません。

私の子どもが予防接種を受けた小児科クリニックでは、依頼書が届いてからでないと予約ができなかったうえに、ワクチン取り寄せが必要だったため、最初の問合せをしてから接種日まで1ヶ月以上かかりそうな状況に。

予防接種を受けたい時期の約1ヶ月前に余裕をもって病院に問い合わせたはずだったのですが、大型連休も重なり、予約が確定するまで不安な日が続きました。

結果的に依頼書が5日で届いたため、希望時期に予防接種を受けることができましたが、もっと早く動けばよかったと反省しました。

2. 予防接種当日

当日は母子手帳と予診票に加え、依頼書と現金を持っていきましょう(キャッシュレス払いが可能な場合もあります)。私が行った病院では、4種類の予防接種(ロタウイルス、B型肝炎、小児用肺炎球菌、5種混合)で約6万円かかりました。金額と支払い方法は病院ごとに異なるので、事前に確認しておくと安心ですね。

そして忘れてはいけないのが、最後に予診票(自治体提出用)を返してもらうこと。これは償還払いを申請する際に必要になります。病院側の記載漏れがないか、必ずその場でチェックしましょう。

3. 後日、償還払いの申請

後日、必要書類をそろえて、住民票のある自治体の担当窓口に償還払いを申請します。助成される金額は、指定した口座に振り込まれます。

私の住む福島市では予防接種ごとに支払限度額があり、私の場合、3,300円ほどが自己負担になりました。

妊娠中に情報収集して決めよう

上記の必要な手続きと費用負担の詳細について、住民票のある自治体のホームページなどで確認しましょう。そして、予防接種を早めに受けるメリットと、手間や費用負担のデメリットを比較して、里帰り先で予防接種を受けるかどうか判断しましょう。赤ちゃんが生まれてすぐは調べる時間もなかなかとれないので、産前に調べるのがオススメです。予防接種を受ける予定の病院に予約の流れについて事前に問い合わせておければ、さらに安心ですね。

私の場合、出産時期に百日せきが流行り出していたため予防接種をできるだけ早く受けさせたく、里帰り先で受けることを決めました。百日せきは5種混合ワクチンで予防することができます。赤ちゃんが病気にかかると重症化するリスクもあるので、家族でよく相談して接種のタイミングを決めてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。手間と費用はかかりますが、早く予防接種を受けさせたい方には里帰り先での予防接種がオススメです。お子さんが生まれたら、1ヶ月以上余裕をもって病院に問い合わせてみてくださいね

この記事が、里帰り先での出産を控えている方や、予防接種で必要な情報を集めている方に届けばと思います。

  

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